2021年、初めて冬の山形へ。
ひとりで冬の東北!最高でしたよ。
山形の雪景色は、今まで旅した中でもすごく印象的でした。
日本の冬を味わいたかったら東北へ行くべし。と、よーく分かった旅。
この旅の後でアメリカに戻ってからも、アメリカの友人に「冬に日本に行くんだったら、東北は行ったほうがいい。あの風情は日本の東北でしか味わえない!」とゴリゴリに薦めるようになりました。
山形の冬の風情、特別。
ということで今日は、山形県の立石寺(通称:山寺)の写真を紹介します。
冬の山寺の美しさ、半端なかったよ。
まだ行ってないひと、
これ絶対行ったほうがいいよ。(語彙)
特に、独り旅が好きなひとには、めちゃくちゃ心沁みるスポットだと思いますよ。
わたしは前日に蔵王温泉に一泊したので、翌朝に蔵王温泉からバスで山形駅まで約45分→山形駅から山寺駅まで電車で20分。
平日だったし、山寺自体も人気が少なく、とても良かったです。
山寺駅を降りてから。山寺入り口に向かって↓
ホテルの屋根の向こうに見えるのが、山寺の五大堂。
途中、山寺宝珠橋を渡って。
町のいたるところに小さくて美しい景色が。
↑写真では伝わりにくいけど、幸福の鐘につもった真雪に陽光が差してて神々しい。ここはなんとなく通り過ぎた場所でしたが、後から調べると、この対面石も幸福の鐘も山寺スポットだったらしい。詳しくはこちら
山寺の入り口。
階段を登った先にまずあるのは、根本中堂。
この根本中堂はブナ素材の国内最古の建造物だそう。1000年以上の昔から絶やさず灯されている「不滅の宝灯」もここにあり、ちなみに宝灯には「心に法の灯を点す」という意味があるそうですよ。
左に抜けて歩いていくと
松尾芭蕉像が。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声(しずけさや いわにしみいる せみのこえ)」はこの山寺で詠んだ句だそう。
さて、
山門に着いて入場料を払い、ここから石段を登ります。上に登って戻ってくるまで1〜2時間かかりました。
石段を一段一段登るたびに、煩悩が消え去って悪縁を払えるらしいよ。
階段を登っていくと
「ここは俗世とあの世の境い目かしら?」
と感じさせるようなスポットがあって、そこから上は雰囲気が変わります。なんというか、あの世っぽい。あの不思議な雰囲気ぜひ実際に行って感じてみてほしい。
石段を登っていくと、仁王門に到着。
この仁王門、感動ものでした。
「邪心を持った人はここを通ってはいけない」
と、仁王像がここで睨みつけているそうです。その厳しさを感じる圧巻の門。
その厳しい佇まいで、門前に立ったひとの心の澱を燃やしてくれるような、冷たい雪水で流して溶かしてくれるような、厳しいような熱いような冷たいようなそしてさいごにはすべてを赦してくれるような、なんともパワフルな門でした。
正直、わたしここでちょっとウルッとして泣いちゃった。わたし、寺の門くぐって泣けたのなんて初めてだよ。精神浄化作用のある建造物なんて、凄くないですか?
ほんと、昔のひとはすごいです。
さて、仁王門を後にして
さらに上へ行くと、開山堂と納経堂。
めちゃくちゃ、美しい。
百丈岩の上に立つ開山堂は立石寺を開かれた慈覚大師の御堂で、この御堂が建つ崖下にある自然窟に大師の御遺骸が金棺に入れられ埋葬されています。御堂には大師の木造の尊像が安置されており、朝夕、食飯と香が絶やさず供えられ護られています。普段は扉の閉じられた御堂ですが、年に一度、大師のご命日に当たる一月十四日に法要が行われ御開帳されます。
向かって左、岩の上の赤い小さな堂は写経を納める納経堂で、山内で最も古い建物です。ここに奥之院で四年をかけ写経された法華経が納められます。県指定文化財で、昭和六十二年に解体修理が行われました。またここより向かって右上には五大明王を奉る五大堂があります。舞台造りのこの御堂からは山寺を一望でき、絶景を楽しむことができます。公式サイトから。
その脇を通って狭い道をよじ登ると、着きました。絶景スポット。
山頂にある五大堂からの眺め。
ただただ、美しい。
そこからさらに石段を登ると、奥の院へ。
奥の院はもっと人気がなく、雪もそのまま積もっていて、ひっそりとしていました。
この世界にもしパラレルワールドがあって「こっち側」と「あっち側」があったとしたら、ここは確実にあっち。
以上、山寺は心を清めにいくには持ってこいの場所でした。
その頃のわたし、都会にまみれて頭の中にだいぶゴミが詰まってたので笑、山寺を登るとそれがリンパドレナージュのように排出されて流れていく感覚があって、山寺、気持ちよかったなあ。
おまけ:この記事を書いていてこんなツアーを発見。垂水遺跡だって。行きたい…。また行きたい…。
もう一つの山寺を地元ガイドと巡る峯の浦瞑想ハイキングツアー